日本蜜蜂の話
2010.02.24

果樹農家や、野菜農家でも実を収穫する農業では、咲いた花を結実させてくれる
蜜蜂の働き無しでは仕事になりません。イチゴもまさにその一つです。
真っ赤に熟した円錐形のイチゴは、果肉の表面につぶつぶの種がびっしりと並ん
でいるのを意識したことがありますか?。
真っ白な花びらの真ん中に、丸く球状にあるのが実になる雌しべで、その周りを
囲むようにある黄色いポチポチが雄しべ達です。
雄しべのつぶつぶ一つ一つは、粉状の花粉が着いているのですが、この花粉を
雌しべに満遍なくくっつけてやらないときれいな形のイチゴにはなりません。
     西洋蜜蜂
通常交配に使う蜜蜂は西洋蜜蜂が一般的なのですが、数年前から蜂の世界に
異変が起きていました。蜜蜂の群れがいなくなってしまうのです。         
ウィルスの感染による群れの消滅だろうと言われており、世界中の大問題となっ
ておりました。でも日本在来の日本蜜蜂は、この種のウィルスに免疫が出来てい
るようで、一切影響を受けていないという記事を見つけ、2009年から日本蜜蜂に
大いに関心を寄せ取り組んで来ました。
西洋蜜蜂に比べてやや小振りで、色が黒っぽい感じです。
一端関心を持って見ると、結構色んな花に日本蜜蜂が寄ってきているものだと驚
かされています。

      日本蜜蜂

不完全受粉
左の画像は、受粉はされたがうまくいかなかったイチゴで、右は通常の受粉が行
われたイチゴの例です。
  
       受粉果
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